A.・軽くて芯の無い、散り気味だった声が、力強く、太い声も出せるようになった。
・声量はかなりアップしたが、声全体のバランスはあまり変わらず、やや通りやすい声になった。
・かなり声量はアップし、息もれしない声に近づきました。
・かなり弱い声でしたが、見違えるほど声量はアップしました。ご本人のめざす声への調整は、まだこれからです。
・声量もアップしたが、職業上、無理な声の使い過ぎでガラガラだった話し声が、かなり改善された。(♭Ξ)
A.基本的には皆さんよくなっていますが、基本的なメニュは、5度のスケール、2度トリル、1オクターブスケールです。
しかし、ここ1年半位でレッスンの指導方針はかなり変えました。特に力を入れていた響き、支えなど、声量、音域も問わず、声が裏返ってもいいといっています。
ほとんどの人にただ「口から軽く息を吸って、口から息を吐く。この意識だけで音階を成立させてください」と言っています。結果、音程が低くても、声が小さくても、息漏れの音がしていてもかまわないといっています。
これができてきた人は息を吐きすぎないようにして音を成立させることを教えています。
私の経験上多くの指導者はその指導者がよしとする声、イメージする完成形の声に向かって指導またはアドヴァイスすることが多いです。しかしそれでは指導者と合う生徒、イメージが合う生徒しか上達しない傾向があると思うのです。
なので私は色んな響き、支え、音域、音量、安定よりもただ息を吸って吐くということだけで声をだすことに特化してだすことをアドヴァイスするようになりました。地声、裏声などの区別よりも、結果的に出しやすい声ならそれでいいと思っています。
響きを高くしたり、音域を広げること、高い音をだすことがだめだと言っているわけではなく結果的にそれで喉や体が硬くなってしまうことが問題だと思っているからです。
「響きを高くすることや、声が裏返らないことで喉を硬くするのではなく、裏返るくらい楽な力がぬけた喉で裏返らなくなりましょう」と伝えています。
音域も狭く喉が硬くなってしまっていて苦しそうな印象を受ける人も、今では自分の本来の音域を丁寧に歌うことで随分改善してきています。特に喉の力が抜け出てくる声も歌っている外見も楽そうになってきました。
結果として響きも高くなり、音域も広がり、声量もつきました。体も楽そうです。(♭Σ)
A.アの母音で5度の音程の練習をしたところ、ウ以外の、母音の時に、他の音程でもひっくりかえってしまっていました。ウからはじめて、他の母音に移行すると、うまく他の母音でも、歌うことができました。
リズムが正しく歌えていなかったので、音をつけないで、リズムだけ読むようにしたら、少しリズムが読めるようになりました。
口を横に開ける傾向のある人は、人差し指を口の両端にたてて顔から一センチくらい離して歌うようにすると、たてに口を開けられるようになります。高音が出にくい人は、右手を上、左手を下に指差すようにすると、体が開放され、高音が出るようになります。
体が使えない人は、両手を上に上げたまま歌うと、お腹に息が入りやすくなり、声が出ます。
自分の経験から、高音がかすれるとき、自分が一番出せる低い音から始めて、高音までグリッサンドのイメージで発声すると、高音がスムーズに出ます。
響きが口になってしまう方は、ハミングの発声をたくさんするようにしています。(♯Ω)
A.目指す声というか、望む歌い方がわからなかったので、漠然とレッスンしていたんだそうです。
でも、自分がどういう風に歌いたいのか、それに自分の声質がどこまでマッチするのかを具体的に思い描けるようになったとたん、自分が勉強していきたい方向性ができて、そこに向かってレッスンしていけるようになりました。そうなると、何のためにこの練習をするのかとか、自分が歌いやすくなるにはどんなトレーニングが必要なのかが定まってきて、効率よく練習できるようになったようです。レッスン時も質問も増えましたし、問題点を整理できたことでご自分のライブでも声が変わっていくのが分かるようになったと言われました。
目標が明確にあって、ひとつひとつ小さくても達成できること、実感できることって、凄く大切なんだと思います。小さくてもいいから達成感が得られるレッスンを提供していきたいと思っています。
(♯Δ)
A.皆さんそれぞれに上達していますが、大きく変わった方は、始めは言葉の出しづらさ、会話の問題などを課題にトレーニングをしていましたが、そのうち実際の歌曲をレッスンに取り入れるようになってから声が前に出るようになり、モチベーションも上がったように感じます。基本的な発声練習では声を大きく出すこと、歌曲ではフレーズに文章を乗せることで普段の会話もスムーズに発語できるようになりました。(♯Λ)
A.ビフォー:呼吸が浅く息を吐くのも3秒ほどしかもたない、
口をほとんど動かさずに話し、話し声も小さい、
しっかり声を出そうとすると顔の筋肉が不自然に動く、
発声時、第一声で必ず目を閉じてしまう、
・難しい、できなさそう、という思いが声を発することの妨げ(のひとつ)となって、音型や発音などが思うように声にできない、
などの状態が顕著に現れていました。
初期のメニュ
呼吸の練習:
・腹式呼吸ではありますが、お腹をへこませないで息を吐く。
・持続して吐けるよう少し圧をかけてスーッと吐く。
・同じテンポでムラのない安定した息を吐く。
(スタッカート、のばす息どちらも。)
・喉で押したときの汚い息の音が出ない状態を求める。
・いくつかの発音を取り入れ、息だけでも発音を明瞭にする。
(Ru,Pu,Tu,KuやSa,Hiなど、固い・柔らかい子音どちらも。)
発声:
・1度~3度ドレドレド、ドレミレドなど隣り合った音)の音型で、1
オクターヴ以内で音階練習。
・「音に合わせてスーッと息を吐く→音程をつけて声を出す」こと
で、息を吐いたときの身体の踏ん張りを実践(声を出すとき)につ なげる練習。
例) スッ スッ スッ(息) → ド ド ド(ア)
スーーーーーーーッ(息)→
ドレドレド(ア)
その後のメニュ
呼吸の練習:
・初期のメニュに加え、簡単なリズムや、長さの違う音符(四分音符や二分音符など)に合わせて息をコントロールする。
・瞬間のブレスの練習(しっかり吐くとその反動で息が入ってくる。)
発声:
・3~5度(ドミ・ドファなど幅のある)音型で、1オクターヴ以内で音階練習。
・スタッカート、レガートを含めた音型を使う。
・「Sa」「Fa」で歌い出し、無声子音から息を吐くことを意識して発声。
・一音目は必ず目を見開いて歌い出す。
・一フレーズ歌い終わるまで瞬きをしない。(とお願いすることでやり過ぎる瞬きが1、2回に減る。)
・簡単なイタリア語を使い、子音母音が連なっても声をスムーズにつなげる練習。
例)Faccio ソファミレド
immaginare ミファミファミレド など。
アフター:
・口先だけではなく、身体を使って息を吐くようになったことで、安定し
た息を持続して吐けるようになった。
・発声時に口をたてに開けることを行っていたところ、話すときの口の動
きの変化はよく判らないのですが、話し声に芯が出てきて(息まじりではなくなった)、明らかに声のボリュームが上がりました(=小さかった声が普通になった)。
・無意識に目を閉じている、瞬きをし過ぎている、ことを改善するのと並行して顔の不自然な動きも改善されていきました。
・うわべだけの浮いた声という印象から、話すときも発声時も大分安定した深みのある声になってきたと感じられます。
・レッスンに慣れてきたことも理由だとは思いますが、毎回レッスンで提示する発音や簡単な音型を早い段階で捉えるようになりました。(♯α)
A.「ハヒフヘホ」のHの子音の後に鳴る母音の声帯の合わせ方をモデルにしたら、母音発声の時の声帯周りの力みが改善された。
舌根を脱力させ母音を不明瞭に発声させることによって、母音の共鳴の響きが均一化された。とくに、「い・え・う」の縦の響きがよくなった。
・呼吸の支えは、引っ張る筋肉と押す筋肉の均衡によってコントロールするという話をしたら、スムーズに腹式呼吸の練習にとりくみ進歩しました。
・息を吸う時に、「吸い上げる」のではなく、喉・舌根・胸辺りを弛緩させることによって、息が「勝手に入り込む」イメージをもたせたら、腹式の吸気につながり、特に第一声に深みのある声になった。
・ng・n・mで徹底的に鼻腔に響かす訓練をしたら、共鳴するようになった。
上半身を全屈させて発声させると、力みもとれ腹背筋の支えもきき、よく共鳴するので、(前屈→徐々に状態を起こす)というのを繰り返すことによって、全体的にいい発声になってきた。
・朗読の時、ラストのテーマを十分に味あわせてから、頭から読み始めるように伝えたら、冒頭からの朗読に艶ができて全体的にもよかった。
言葉を具体的にイメージして「自分の五感」を通して口にする、という地味なエクササイズを繰る返すことによって、ぞんざいに言葉を発することがあらたまり、生き生きと喋るようになった。
・仰向けになってもらい、時間をかけて発声回りの関節・筋肉を弛緩させてから声を出させたら、深く通りのいい発声になりました。
(♭Д)
A. あごがガチガチに固まり、口の開け方も平べったく、息が流れない状態でしたが、
・口を縦に開くこと
・軟口蓋を高く、目の裏、鼻筋などを開くこと
・歌うときの姿勢の矯正
・♪ア~と声を出しながら、顎を左右にスライドさせて、力を抜く練習
などを重ね、だいぶ硬さが取れてきました。
あごが楽になると、息も楽に流れ出し、声に艶も出てきました。
初回は低く、かすれた声で、声帯を無理やり合わせて発声しているようでしたが、徐々に、声帯が軽く合うようになり、掘るような、吠えるような声ではなくなってきました。無理やり歌わないこと、ピアノで軽く歌うことを伝えています。
喉声で大きな声でしたが、声帯を軽くあわせ、ハミングの状態から発声することを繰り返し練習し、喉声がなくなってきました。
と同時に、支えのない状態や息漏れ状態も改善され、これまで迷っていたところに少し光が差してきたようです。(♯Å)
A.ビフォー:歌う時、息のコントロールが出来ず、歌う前に無意識で息を吐いてから声を出していた為、息が続かない。お腹に力が入らず、弱々しい声しか出ない。
アフター:姿勢がよくなり、ハキハキと話されるようになりました。歌もお腹から声が出せるようになり、響く声でフレーズごとのブレスがきちんとできるようになりました。
姿勢を正すために深い呼吸をしながら背筋を伸ばすストレッチを毎回しました。
しっかりした声のために、遠くにいる人に呼びかけるイメージで声を出す、「オーイ」や「おはようございます」等。
息もれ改善のために、息を吸ったら止めてから吐く(歌う)を意識付け、無意識に息がもれないようにしました。
様々な要因の大元が自信がない事に思われたので、自信を持って頂けるよう、良い所を積極的に褒めながら指導しました。(♯μ)
A.話し声は普通なのに、歌になると鼻に集めて歌ってしまいます。
まず、「口を縦に開くこと」です。鼻に集めようとすると、どうしても口が小さく「すっぱいような顔」になりがちです。なので、その改善から入りました。
また、言葉は全て「オ」だけで発声練習・歌唱練習をしました。
そして、浮かない声にするために、「胸に手をあてて振動を感じながら発声」したり、「口があたかも胸からおへその方に降りてきているようなイメージを持ちながら発声する練習」をしました。
次に、「軟口蓋に舌の先をつけながら口を縦に開いた状態で発声する練習」を行いました。
この練習方法は慣れるまで舌の脇や頬の辺りが痛くなるのですが、毎回毎回この練習に耐えて必死に行ってくださったおかげで、最近は鼻に逃げにくい声になってきました。
また、喉に無理のない自然な発声であるにも関わらず、以前よりも音圧が増し、深みとボリュームのある声になってきました。また、高音域が以前よりも出しやすくなってきました。
更に凄いことに、中音域から高音域にかけて、よく響いた声(つまり、豊かな倍音が出ている声)が出た時に聞こえる「キラキラした声」になってきました。
まだまだ慣れは必要ですが、この路線で更に磨きをかけていきたいと思っています。
スケールの発声練習では下降形で声が出しにくくなってしまったり、ブレスがあまり効果的に吸えていませんでした。
「口を縦に開くこと」から始め、「口の中があくびの時のように開く感覚」も同時に行いました。最初は大変だったと思うのですが、必死に練習してくださいました。
言葉は全て「オ」だけで発声練習・歌唱練習をしました。
その状態で、「ゆっくりブレスを吸う練習」も行いました。最初は身体に余分な力みがあり、なかなか自然な声が出にくかったのですが、この練習をしていくうちに、徐々に身体がしなやかに使えるようになってきました。
その後、「口があたかも胸からおへその方に降りてきているようなイメージを持ちながら、真っ直ぐ前に発声する練習」をしばらく行いました。浮いてしまう声の改善のためだったのですが、これは大変だったと思います。今までの感覚を捨ててしっかり声を出すわけですから。しかし、毎回毎回あきらめずに、むしろ必死について来てくださり、今ではかなり安定してしっかりした声が出せるようになってきました。
今は微調整として息の流れをより意識することのトレーニングを追加しています。
この方の勤勉さは本当に目を見張るものがあります。ここまで自分自身と向き合い、必死に改善しようと努力なさっている姿を見ると、人として尊敬し、教える側としてはとても嬉しく思います。
これからも更なる改善を心がけていきたいと思います。
浅く弱々しく、高音域では喉が絞まってしまう、そんな状態の声でした。
改善方法は、口の開き方が小さいので「口を縦に開く」ことから始めました。言葉は全て「オ」だけで発声練習・歌唱練習をしました。
手で頬を押さえたり、硬口蓋を親指で押さえる練習をして、口腔内の空間を確保し、縦に開く感覚に慣らしていきました。
次に浮かない声にするために、「口があたかも胸からおへその方に降りてきているようなイメージを持ちながら、真っ直ぐ前に向かって発声する練習」をしばらく行いました。最初は感覚をつかむのが大変だったようですが、一生懸命練習してくださり、最近はだいぶ安定してしっかりした声が出せるようになりました。
今は、より口腔内の響きや息の流れ、声の通り道作りに慣れるために、軟口蓋に舌の先をつける練習を行っています。
最初は喉声に近い時もありましたが、この練習を行っていくうちに、徐々に喉の開いた息の流れた自然な声で発声できるようになってきました。
以前は高音域で喉が詰まってしまい、非常に出しにくそうだったのですが、このような練習を行っていくうちに、身体とつながった声になってきて、今まで出し辛かった高さの音も、喉が詰まらずに出せる方向の声になってきています。
非常に熱意のある方で、レッスンも練習も一生懸命行われています。
更なる改善に努めたいです。(♭Я)
A.身体から声が出ておらず、呼吸も止まってしまいがちで高音で声が詰まるようだったが、息をしっかり下腹から吐く呼吸をして、身体と息で声を出すようにトレーニングをしたら、三点Cまでるようになった。あまり頭で考えさせず、呼吸と体の反動でやっていったのが良かったのだと思う。また、声帯をしっかり閉じて発声することと、それをしっかり下腹で支えるように歌ったら、張りのあるいい声をだせるようになった。
息がとまってしまい、高音が出にくかったが、足の裏から息を吸い上げて、下から上へ振りかぶるような助走の部分をつけながら発声させたら、息のイメージがクリアになったのか、高音の息に流れとともに出るようになってきた。
もっと空間のイメージをもてたら高音が伸びていくと思った。
(♯ё)