A.その判断の多くは、次の2つのことでなされています。1.高いところが出にくくなった。2.声がかすれる。あるいは、喉が疲れる。どんな声楽家や役者にしても、この2つを否定、つまり、経験せずして、その先に行った人は、おそらくいません。ところが、今や一般の人としてトレーナーまでも、これの手前で問題を回避することが多くなってきています。
壁を越えるのと越える前に回避するのは違います。回避も一つの解決法ですから、自分にも相手にも、それを使うこともあります。ただし問題は、そういうことをどれだけの自覚の上で判断しているかということです。本来、乗り越える力をつけなくては、くり返し悩むことになります。(♯)