発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q. 英語の曲など、外国語の曲を歌いたいのですが、もっと深い声で歌うためにはどうすればいいのでしょうか?

A. 日本語とでは声の深さが違うことはお気づきのようですね。母音を聞き比べてみると、日本語は、他の外国語より、はるかに浅いと思いませんでしょうか?日本語の「ア」が顔の耳より前でなっているとすれば、英語の「ア」はそれよりもっと深いところから出ているような聞こえ方がするかもしれません。
そもそも日本語の「あ」は一種類しかありませんが、英語にはアに類する物はたくさんあります。appleのように「ア」と「エ」を混ぜたものなどは日本語にない「ア」ですね。さらに、日本語は口をあまり動かさずとも話せる言語のため、唇や舌の動きが外国語に比べて鈍くなっていることも考えられます。
では、外国語の歌唱で、深い声をだすには。。。まずはネイティブの歌唱をよく聴くことです。そして日本人は意識的に喉の奥から声を出すことを気をつけなければなりません。ヒントとしては、上の歯の奥歯を意識する。息を吸ったときの喉の奥がひんやりする辺りから発音する。首の後の、首の骨の一番下にボコンと出ている大きな骨がありますが、この辺りから声を発するイメージを持つ。などを心がけてみてください。(♯β)