発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.日本には、雄弁術はなかったのでしょうか。☆

A.いえ、寺院などで説教する人は、いわば、話のプロでした。そういう人が、生活、教育の場にもいました。昔の方が話し上手がいて、それは、たくさんの聞き上手に支えられていたといえます。節談として、「はじめシンミリ、なかオカシク、おわりトクトク」などという型もありました。「声(発音、発声、抑揚)、弁(語り口)、才(センス)、博(学識)」古くは、枕草子源氏物語にも説教師の話が出ています。仏教談話から落語、講談、浪曲へと関わっていくのです。(♯)