発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.歌などに、真実なものってあるのでしょうか。

A.ゴスペルもトランス状態とはいえませんか。心の叫びに声や身体が動き出すものです。牧師がそれを煽る―というのは、外からみた場合ですが、その迫力は鬼気迫るもので、みているだけでもその真実を疑わせません。一方で、それをサークルとして、表面で取り出すのは安全ですから、カルチャーセンターの人気講座になったりします。日本人はそういう他の国の文化をまねるのが大好きです。

よく、タップダンスに例えていますが、私たちのは靴を床に叩きつけて音を出しているようなものです。だが、本場のは、靴に翼がついていて、人を浮かせて動いているほどに見える、靴が生きて動いているのです。そうでなければ、多くの人を惹きつけられません。

日本で、そういったものが本場ほどの魅力を感じられないのは、そのレベルでないからです。日本の祭りでは、まだそれが残っています。太鼓の音や笛の音、そして、その動きや呼吸が人を動かします。だから続くし、人も集まるのです。(♯)