A.嗜眠性脳炎の患者(映画「レナードの朝」の出ている)には、音楽があると歌もダンスもできるが、それがないと社会的に大人として正常には振舞えない人が出てきます。
幼子もまた、音楽に踊り出します。でも、大人になると制御するでしょう。
踊らせるのはビート(リズム、テンポ)です。ここはチンパンジーと違うところです。
失語症でも歌は歌える人が多いため、そこをきっかけにリハビリをします。
アルツハイマーでは、感情や情景を呼び覚まします。知っている、すでに入っている音楽でないと難しいのですが、それでも、音楽なしでは、呼び覚ませないのです。
言語と違い、音楽や絵への嗜好は、突如、目覚めることも多いので、言語能力や知覚能力が、却って邪魔していると考える人もいます。(♯)