A.最初に、そういう人たちを目にして私がレッスンに取り入れたのは、大曲(声域や声量において、素人離れした歌唱力を要するもの、必要性を高めることができる)でした。「コンコーネ50」といった発声教本とともに、「イタリア歌曲集」、さらにナポリ民謡やカンツォーネでした(これはその後、シャンソン、ファド、ラテンなどの歌曲につながります)。
日常レベルを超えて、2オクターブを全身からの声で歌い上げる中で、プロとしての体やのどの条件をもってくるのが、トレーニングで鍛える声のあり方として、何よりももっともわかりやすかったからです。(♭)