発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.スクールやカラオケのヴォイトレのトレーナーとの違いとは。

A.私は私の見解を肯定するためでなく、他の専門家の意見や考えをできる限り、受け入れて参考にしようとしています。

私にはセカンドオピニオン、またはサードオピニオンの見方を知ることを、他のトレーナーの大半はそれに対し、自分と相手とのレッスンだけですから、それだけに死角があるということです。他のトレーナーのトレーニングを比べることで、初めて日本人や日本の文化と国際レベルでの、声との比較や対立点を明らかにすることになるのです。

そういうヴォイトレは、

1.一般向き、とっかかりとしてわかりやすい

2.そこからの深みがない

3.声楽や発声への誤解や短絡的な批判が目立つ

 3.については、日本の声楽家も実績を残せていない分、自虐的に、そう把握されてしまうのもやむないレベルと認めざるを得ない現状もあるという言及があり、私としては興味深いものでした。自分を主体とし、原点として捉えなくては、こういう議論は机上のものとなります。だからこそ、トレーナー自身の声はどうなのかということに切り込めるからです。その見本としての声の力がもっとも本質的なこととなるからです。

 それにしても、日本のトレーナーの声というのは、どうしてこうも力がないのでしょうか。また、そういうことさえ思わない人がほとんどであるなら、何を使っても、効果などないでしょう。一声聞いて、効果などさしてあり得ないと直感できないのでしょうか。(♭)