発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.あがり症の克服法には、どういうものがありますか。

.人前に立って、しかも自信のないものをやろうとすると、誰でもあがる。この二つが揃っているのが、スピーチや人前での話なのだから、あがらない方がおかしい。世界的に名高いオペラ歌手や演奏家の中にも、毎回舞台であがるという人はたくさんいる。彼らが、あがりながらも実力を発揮できるのは、ケタ違いの練習量のおかげと、「そのことで生きている、仕事をしている」という覚悟があるからだ。その自信が、少々あがっても、それをほどよい緊張としてプラスに変えてしまう。

スピーチもコンサートも、この緊迫感がなければ、聞き手も大して興奮できず、終わった後に本人も今一つすっきりしない。あがって力が出せなくなるのは、あがったせいではなく、あがることを恐れ、あがったら何もできなくなると思い込んでいるからだ。間違えたり恥をかいたりすることを恐れる気持ち、また、よいところを見せようと気負う気持ちが、誠実に伝えようとする気持ちを邪魔するからです。(Э)