発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.話に実感できるイメージを与えるためには、どうしたらよいですか。

A.説得力は、その話の具体性に裏づけられます。いくら理屈や能書きをたれて、言っていることはわかっても、それだけでは伝わりにくいです。理解はさせられても共感や納得までは促せないでしょう。抽象的な話では、よほど聞き手に豊かな体験とイマジネーションがないと、そこからふくらませて内容を受け取ることは望めません。そのためには、聞き手にもかなりの熱意と切迫感が求められます。

そこで話し手の方が、それを示さなくてはなりません。具体的な事実や体験を出していきます。個人的な体験や自分しか知らない事実は、それだけではダメです。それが話の幹と対応し、それゆえ聞き手への説得力を増すものでなくてはなりません。(Э)