A.声のことで、悩んでしまったときに、一番大事にしていただきたいことは、頭で考えずに、まず、体を動かしてみるということです。悩んでいるときに陥りやすいのは、頭で考えすぎて、以前、自然にできていたことが、考えすぎゆえにできなくなっているということです。考えすぎると、体が止まります、息が止まります、結果として声が、自然に出ません。
いい発声ができているときは、寝ているときのように体はリラックスし、どこにも力みや不自然さはなく、喉もとてもリラックスした状態です。
一度横になってみて、体が自然であるというのはどういう感覚なのか思い出し、その状態を、自分に言い聞かせましょう。足はどうなっているか、腰は、肩は、頭は。今、瞑想というなのマインドフルネスが大流行ですが、自分の感覚をすべて自分に向けてみてください。外や自分の感覚以外に意識を向けた時点で、マインドフルではありません。
また、リラックスした呼吸ができているのを客観的に見て、ミラー効果を得てもいいですね。赤ちゃんや、犬がすやすや寝ているときのお腹に着目してみましょう。どこにも力みなく、膨らんでは収縮してを滑らかに繰り返していると思います。
悩みに入ってしまったら、頭で堂々巡りせず、感覚でとらえるように切り替えていけばいいと思います。(♯β)