発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.発声のことで悩んでいます。いい発声ができているとき、体や喉はどうなっているのでしょうか。

.声のことで、悩んでしまったときに、一番大事にしていただきたいことは、頭で考えずに、まず、体を動かしてみるということです。悩んでいるときに陥りやすいのは、頭で考えすぎて、以前、自然にできていたことが、考えすぎゆえにできなくなっているということです。考えすぎると、体が止まります、息が止まります、結果として声が、自然に出ません。

いい発声ができているときは、寝ているときのように体はリラックスし、どこにも力みや不自然さはなく、喉もとてもリラックスした状態です。

一度横になってみて、体が自然であるというのはどういう感覚なのか思い出し、その状態を、自分に言い聞かせましょう。足はどうなっているか、腰は、肩は、頭は。今、瞑想というなのマインドフルネスが大流行ですが、自分の感覚をすべて自分に向けてみてください。外や自分の感覚以外に意識を向けた時点で、マインドフルではありません。

また、リラックスした呼吸ができているのを客観的に見て、ミラー効果を得てもいいですね。赤ちゃんや、犬がすやすや寝ているときのお腹に着目してみましょう。どこにも力みなく、膨らんでは収縮してを滑らかに繰り返していると思います。

悩みに入ってしまったら、頭で堂々巡りせず、感覚でとらえるように切り替えていけばいいと思います。(♯β)