横隔膜を柔らかく動かせる状態にしておくことが非常に有用です。経験上、声が軽やかに出ているなあと思うとき、横隔膜と声がいい連携プレーになっていると感じます。
くしゃみをするとき、ものすごく大きな声が出る時がありすね。くしゃみで、肋骨を骨折することもあると聞きます。くしゃみの速さは、時速200〜300キロにも達するとも言われています。横隔膜と連携がとれて、喉に無駄な力が加わらないと、とても大きく通る声が出るのです。しかし、偶然では、舞台上や、ここぞという時にいい声を出すことはできません。横隔膜を柔らかく、フレクシブルに動かす訓練が常日頃から必要になるということです。
体を縦に揺さぶりながら、肋の下あたりに指を差し込んで、アーアーアーと発声してみてください。体を動かすことと連動させると上手く横隔膜にアプローチしやすくなります。犬が走った後のように、小刻みにハッハッという呼吸の練習も横隔膜を使います。さらに、肋に差し込んだ指を押し出すかのように息を吐いてみます。これらのやり方で、なんとか横隔膜を意識下において動かせるようになるといいと思います。(♯β)