A.人それぞれの感覚があるので、これくらいやるとよいという明確な目安はないのだと思います。その日の体調や声の調子によって発声の内容は違ってきます。これに関しては、自分で見極めていく部分ではないかと思います。ただ、レッスンで見ていてよくある傾向としては、レッスン前の発声やその他の練習をやり過ぎてしまう人が多いということです。これからトレーングをしようというときに、すでに声を使い過ぎて喉が疲労してしまっているのです。疲労した状態と元気な状態とでは、トレーニングの効果に違いがでるのは明白です。
レッスン前に練習をやり過ぎていた人が、ある日全く声を出さずに来られたとき、声が伸びやかで響きもよく、実践の効果もいつも以上だったのです。私自身も、その人の疲労する前の声を初めて聴いてこんなに違うのかと驚きました。「やりすぎないこと」にも意識を向けていただきたいものです。([E:#x266F]α)