発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Q395.トレーニングをやって効果があるのか

A.効果のないトレーニングはトレーニングとはいえません。トレーニングの効果は、声に現れるようにすべきです。ヴォーカルはいろいろな形でやっていますから、基準がとりにくいのですが、基準をとらないものに対してトレーニングは成り立ちません。

Q394.発声はいつ完成するのか。

A.構えができて、しぜんに声を出せるようになることです。その意識がなくなるまでやることはたくさんあります。 スポーツや武道と同じで、感覚的に、繰り返して覚えなくてはならないものですから、慎重にやりすぎるとかえって難しくなります。 ただ、いろ…

Q393.自由曲はどういう基準で選べばよいのですか。

A.最初は慣れるために自信のあるものを出してください。自分の好きなものからでかまわないでしょう。選曲が合っているとか合っていないとかは最初はあまり気にしないことです。 次には歌いやすいものより自分が勉強になるものを取りあげていくことです。基…

Q392.のどぼとけをさげるように、というのは?

A.それは舌の奥、舌根を下げ、よけいな操作をしないということです。

Q391.トレーニングに入る前準備は?

A.トレーニングで声を出すときは、のどで大きく出すのではなく、体を使って出すと考えてください。要は完全に高度に声をコントロールできなければならないわけです。そのために体できちんと支えることです。 予め息を流しておくとか、体を柔軟にしておくこ…

Q390.音域を知りたい。

A.どの音が自分は出ないと早々に決めないことです。その音を意識するのは必要ですが、体が変わったら、その音に対する感覚も変わります。うまく声を使えないうちから、最初から限定しないことです。知らないうちに出ていくようになるのがよいのです。

Q389.今の段階で出ない音域も、練習のとき出した方がよいのですか。

A.二通りの考え方があります。最初は無理でも音域をとってやることです。次にトレーニングではしっかりと出るところでしかできないので、できるところを中心にやります。 人によってはムリしてのどをしめたり、そのあとに負担がかかるようであればやらない…

Q388.練習していて、のどに負担がかかる。体に力が入って声が空回りしてしまう。

A.絶対量の問題というのがあります。それは半年くらいで解決するものではないのです。そこで正しい感覚を自分でつかんでいくということが大切です。 実力は人によって、どの時期に伸びるかというのはさまざまです。しかし、判断の基準をできるだけ正しく身…

Q387.緊張すると、のどがふさがったようになるのですが。

A.話し方のスタイルを磨いていくことでも、かなり改善されます。声が出ないために説得力がなくなるというのは、日本人の場合、あまりないことです。むしろ、その人の威厳や自信、伝えようという強い意志が、欠けているからです。

Q386.タオルを口にあててのトレーニングはよいのですか。

A.あまりビクビクしたり、体を縮こまらせて声を出すのはよくないと思います。それも、本人の意識ですが、できるだけ堂々と開き直ってやれるところでやるのが理想です。声が出せなければ、息を吐いていたらよいのです。 ある時期、声が絶対、必要になる時期…

Q385.大きな声を出すための筋肉の使い方というのは?

A.特にありません。姿勢、呼吸からです。(rf)

Q384.本のことができたら、何をやるのですか?

A.芸事を考えたらわかるでしょう。1年目にOKだったことが、2年目ではダメだと言われてしまうのです。ここでも同じです。それはレベルが深まっていくからです。だから、できないことが出てきたら、何が足りないか考えてみてください。だいたいの場合、…

Q383.中音域のソ~ラあたりでひびきが変わってしまう。

A.それがわかっていたら、高音を頭声に切り替えないで、きちんと体からつけていくようにすればよいでしょう。その上で、うまくいかないということは、もっと基本のレベルでできていないということです。(rf)

Q382.日々、どういうことをやるのか

A.何を表現したいのか、どう表現するのか、からやることですね。それが絵であったり、文章であったりするのと同じで、声ということなのです。 育った人は皆、自分のことばをもっていて、文章も書けます。それは、しっかりと書き連ねているからです。まだ体…

Q381.練習場所について、どこを使っていますか。

A.1.カラオケボックス 2.スタジオの当日個人予約 などが多いようです。

Q380.正しい声というのは?

A.客観的にあるわけではありません。プリンスでもボーイ・ジョージ、デヴィット・ボウイも、クセがあります。アーティストの理想的発声と歌うときの声というのは、違うのです。しかし、ある程度声の出る原理にそっているのは確かです。

Q379.発声しすぎると、声は壊すものか。

A.外国では、そんなことは起こりません。エアロビクスのインストラクターが声をこわすなどというのは、日本だけでしょう。日本人は、それだけ声をとるのに苦労するのです。1音でさえできないものを、どうして1オクターブできるのか、素直に考えてみれば…

Q378.バンドが高音域を求めてくる場合が多いのですが。

A.ヴォーカリストのことを考えたら、ムリは捨てるべきです。できないことをやるというのは、クセをつけてやるわけですから、そのことによって、きちんと出るところさえ出なくなります。ヴォーカリストより、劇団の人の方が、早く声が大きく出るようになる…

Q377. 朝起きてすぐ発声練習をする必要はあるのか?

A.声を出さなくても、朝、体を起こしておくことは必要です。毎日、舞台があると思って生きていたら、それほど間違えないと思います。歌は、肉体労働であるということを忘れないことです。

Q376.「腰の病気について」

A.これは、医師に相談してください。たとえ、両足がなくとも、ヴォーカリストなら歌えます。自分の現在の状況を受け入れて、歌っていくのが歌です。それを、他のところの基準にゆだねないことです。

Q375.トレーニングが身につかないこともありますか?

A.結局、必要性です。熱意が全てをクリアします。人と比べても仕方ありません。昨年の自分と比べてよくなることです。

Q374.腹式呼吸は半年くらいで身につくのでしょうか

A.一日でも腹式呼吸は身につくのです。とはいえ、学び方のレベルを知らないうちは一日で、教えてもわかったつもりでも無意味です。スポーツの一日教室と同じです。どのレベルで問うているか、ということです。腹式呼吸だけを知っても仕方ないのです。 私は…

Q373.トレーニングで習得することについて

A.その人の意欲や表現欲がない場合には、仕方がないのです。何かが足りない場合は、それが足りている人の歌を聞いてみればよいと思います。声で聞いてわからなくても、表情をみればわかります。客観的にわかるものです。

Q371.のどの負担にならない発声法は?

A.負担になったら、発声法ではありません。低音は胸、高音は頭でひびくようにやるのは、ひびかせることを急ぐときにです。本来、その感覚は目的でなく、歌ったことが伝わったときに、そうなるということです。(rf)

Q372.高音の発声法を勉強する必要があるのか

A.自分の音楽のイメージがそこまで高まっていて、それがたまたま高い音になったに過ぎないと、捉えたいものです。高音に問題があるのは、多くの場合中・低音が全然できていないからです。何らかの特殊な条件があって、すぐれて、器用にこなせる人もいます…

Q370.ステージでベストが出せない

A.べストの状態でステージができることなど、それほどありません。声が一番出るときと、ステージが一番よいときとは違います。効果を出すためにおかれた環境で、最大限の努力をするしかないのです。やったことは身についていきますし、やらないことは身に…

Q369.緊張すると、のどが乾いてくる

A.それはやむを得ないです。ステージでは5割や7割の力でしか出せないこともあるのです。でも、それでもステージで通用するというレベルまでいくために、自信をもつためにやるのです。適度に水分を補給しましょう。

Q368.レッスンの量とレベルについて

A.単位をとっていったら、何か資格がとれるというようなエスカレーター式の考え方はやめてください。何年いても、何にもならない人と、伸びる人がいます。それは結局、その人の学ぶ力です。つかめる人がつかんでいくしかないのです。

Q367.体や心理的な問題に関して

A.まずはトレーニングする人が自分で抱えなくてはいけない問題です。トレーニングする環境の問題も同じです。苦労して考えていきましょう。こういうものの対処法も含めて、自分の力だと思います。その大半は考え方からなのです。

Q366.発音しにくいことばは、そのままでよいのでしょうか。

A.あまり関係ありません。発音しにくいということで、音楽、声や表現力が弱まるというわけではありません。