発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q56.声を出すときのトレーニングの時間は、30分くらいと書いてあったが、呼吸のトレーニングはどのくらいやればよいか。

A.本気でトレーニングをしていれば、15~20分が限度です。ほとんど、やり方を間違えてしまうでしょう。しかし、たとえ間違えていても、それも含めてやっていかないとだめなのです。そういう時期が必要です。ヴォーカリストは、単純にいうと何かに感動し、その瞬間を自分のなかに入れて自分が伝えたい、やりたいと思うもの、瞬間を声のフレーズで出す人です。だから、トレーニングもただメニュをこなしていくのではなく、そういう意識で臨み、瞬間をつかんでいくことが大切なのです。トレーニングとは、単に息を吐いたり声を出すためにやっているわけではないのです。感覚が鈍いままトレーニングをしても、全く意味がありません。強い意欲、モティベートがなくなると鈍感になります。人前に立つのなら、一瞬をつかみ、次に世界を展開させることをやっていくことです。手段と目的を、はき違えないようにしてください。