発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q130.2週間後にライブがあって、それまでに声を調整したい。トレーニングとどう兼ね合いをつけるのか。

A.バンドでステージをやると考えたときに、どちらをとるかということです。振り絞って声を出しても、それでもつのなら問題ないでしょう。休ませた方がよいこともあります。お客さんだって、ヴォーカリストの声だけでなく、総合的に聞いているから、歌っている雰囲気と、まわりの音を聞いて盛り上がっていたら、歌はそれでもちます。

ライブの練習とヴォイストレーニングというのは両立すべきものです。しかし、ライブの場そのものが、必ずしも歌のうまさや音声の表現の上に成り立っていない。ライブというのはアウトプットですから、自分にある力しか出せません。そこで足りないからトレーニングをするのです。

ライブに向けて声が出ないなら、バンドやお客さんのことを考えて、トータルでやっていくしかありません。音響的にカバーできることもあります。人前に出るということは、それだけリスキーなことです。一回見られたときのイメージで決められてしまうし、責任も伴います。