発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q1699.息の吐き出しが低音に比べると高音では息が足りなくなってしまうのですが、これは支えの問題でしょうか。お腹を固くしないでの支えは、どのように意識したらよいですか。

A.息を吐きすぎてはいけません。有名なソプラノのマリア・カラスは、練習の一つとしてロウソクを口の前に置き火がゆれないように発声練習をしていました。「支え」というのは日本語でいうと、「力」という言葉を連想しますが、イタリアでは、「よりそう」「よりかかる」という意味です。つまり、音を支えるのではなく自分を支えるのです。全てバランスです。(♭Σ)