A.楽器の人はわかるはずですが、歌に関して、あまり音の構成という見方は日本の場合、されていません。他の国の歌い手は、自分の声の音色をどう選ぼうかとか、どうおこうか、効果的にするにはどうするかに散々頭を費やすのです。我々は残念ながら、音が届くかとかメロディからそれないか、などというところに頭を使っています。
だからこそ、難しい課題をやるより、この一部分になれば半オクターブで4フレーズから8フレーズくらいの、あまり短すぎると呼吸や歌をどう伝えるかの練習にならないので、こういうので5パターンくらい作って、その中で2つくらいを育てて精錬させていくという練習がよいのではないかと思います。