発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q1864.歌の流れにのれません。

A.流れを作って、できるだけその流れに乗っていくことです。一度流れができてきたら、その流れを損ねないようにして、それが弱まってきたり、一本調子になってきたら、また新しいものをその延長線上で鋭くいれるのです。一つひとつの部分で何もやらなくても音楽は進んでいく。それに委ねてできるだけ歌わない、言葉を置いていくのです。テヌートやレガートも、一つの音を取ったら、それを伸びるところまで自然に任せておくのです。
 例えば、水泳で飛びこんですぐにかき出すのは、速くなるようでいて、実際は飛び込んだ速さで進むのを妨げることになってしまうわけです。速い人ほどバタバタやらずにどのくらい自分がかいた流れに乗れるのかということを伸ばします。かいているときに進むのではなく、かいたあとに進む。駄目な人はどんどん疲れていきます。どちらが水にのって心地よく、力強く、美しいかです。音楽も強拍で吐いた部分でどのくらい乗っていけるかということです。