発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q1959.母音を統一することと、母音がハッキリすることがうまく結びつかないのですが。

A.母音を統一して、変えないで、といわれることがあるかもしれません。それは、母音によって空気の流れがかわったり息の深さが変わったりしないようにという意味です。それに対して母音の音色はすべてはっきり区別がつくものでなければなりません。アがオに近く聞こえたりエに近く聞こえたり、ということになると言葉がハッキリと伝わらないからです。この違いを理解するようにしましょう。母音は口の中の形によって変わります。ので、アエイオウの音を一息のなかで中断することなくレガートで歌う練習を大事にしてください。その中で、発音がはっきりと分かるような音をださなければなりません。ちなみにこれは、広い音域を獲得する上でも大切なことです。高音域では顎を落として舌の形を変えるだけですべての母音を発音しなければ喉にかかりやすくなります。イの音でも、顎を開いて高音を発音することがもちろんできます。(♭∀)