発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q1958.響きについての注意点について教えてください。

A.声が響き始めた時期は声を出すのがとても楽しくなる時期かもしれません。今まで感じなかった響きの感覚をいろいろな箇所で感じるということは一種の快感だとおもいます。ただ、その時に注意しなければならないことがあります。響く場所に声を押さえつけるようにして出す癖がつきやすいということです。このようなクセがつくと、頼りないけど素直に出していた声がとたんに作為的になってしまいます。声は、自分以外の人、自分の共鳴体の外に向かって出すものということを忘れないようにしてください。響きを自分の中に閉じ込めてしまったら、表現も人には伝わりません。声も、近くで大きく聞こえる割には外にはあまり聞こえない、もっと言うと「大きいけど通らない」声になってしまいます。そうならないためには呼吸の流れが常に循環していることと、呼吸筋が常に動いていることを忘れないことです。声は大きさではなく響きでだすものですが、本当の意味での響きを間違えないようにしてください。(♭∀)