発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q1963.マスケラについて知りたいのですが。

A.基本的に、舌と口蓋の間を通っていけば、舌は余計な緊張もしないし、響きが上あごにきます。そこからイの母音にすると、顔面に点が生まれたような声が出ます。つまり、そこの点を目指して息を流すのではなく、点は作り出されるものなのです。常に息を流す場所は、舌の表面と口蓋の間です。その下でも上でもありません。そして、高い点の響きが充実してくると、鎖骨の真ん中辺りにも響きを感じることがあります。それが胸声になります。胸声にもいろんな方法論がありますが、よくイタリアの名歌手は声は常にマスケラ(仮面と言う意味で、分かりやすく言うとTゾーン)といいますが、マスケラに息を運ぼうとしているのではなく、響きが結果残る場所のことを言っていると私は解釈します。(♭∀)