発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2265.レッスンや稽古などで、トレーナーや演出家から、アドバイスを受けることがあるのですが、どう受けとめたらよいですか。

A.正しい指摘もあれば、劇団などでは、人間性まで否定しているようなダメ出しをする演出家もいます。理不尽なダメ出しですが、役者のためになればと思い、言うこともあるのです。その際の受け取る側の心の持ち方が大切になってきます。そのアドバイスについて不快な表情をしたり、反論してみたりというのは論外ですが、自分にとっては心穏やかにできない内容もあると思いますが、まず冷静になって、聞き入れることです。
 そのアドバイスに対して、自分の考えとは違っていたり、その人からの意見は聞きたくないなど、いろいろな理由から、意見を受け付けたくないこともあるかと思います。しかし、それでは自分のためになりません。まずはすべてを受け入れるのです。その上で自分に役に立つことは吸収し、自分にいらないものは捨てていくのです。でもあくまで最初は、すべてを受け入れてみるのです。それから判断して選択していけばいいのです。
 すべてを受け入れる気持ちがあれば、多くの人からの意見を吸収する機会が増えるのです。そこで遮断してしまったら、その機会さえなくなってしまいます。自分をより向上させていくためには、素直に聞き入れることが大切です。スポンジのように、多くのことを吸収しては出し、吸収しては出していけばいいのです。
 また自分から意見を求めていくこともできます。プライドを捨てて、他人の意見を聞いてみるのです。主観的にはわからないことでも、客観的にはわかることもたくさんあります。勇気を出して、自分から意見を求めていくのも大切なことです。どちらにしても素直な心が大切なのです。