発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2309.高い声を出すには、どうすればよいですか。

A.高い声を出すには、高いほうばかりを練習するのではなく、逆に低い声を出すことで出しやすくなります。高い声を出す時に声帯はストレッチされ、長くなります。この時に、うまくストレッチさせることができない時、高い声が出しにくくなります。うまくストレッチさせられない原因として、喉に力が入ってしまい声帯が伸びられないとか、喉(声帯の周りの筋肉)が広がっていなくて、伸びるスペースがない状態があります。(同時にいくつも原因が重なっている場合もあります。)
  高い音を出したい時に、低い声を出したほうがいいというのは、低い声は声帯が柔らかく厚ぼったくなり、リラックスした状態=声帯をストレッチしやすい状態になっているのです。
  一番いいのは、ふだん喋っているくらいの音か、その1音下ぐらいから、ア~~~~~っと5音ずつずりあげていくように、できるだけ太さを変えずにそのまま上がっていくことです。
  声がなるべく低い時と変わらないようにすることで、声帯の伸びが良くなります。
始めから高い声を出しすぎていると、声帯が硬くなったまま力が抜けません。高い声は逆に低い声をイメージしたりしながら出しましょう。(♯§)