発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2432.練習にやりすぎはありますか。

A.練習内容にもよります。直接声を使う練習にはやはり限界はあります。集中して30分~1時間が目安でしょうか。どうしてもそれ以上練習したい場合は、休憩をはさんで行いましょう。
また練習の時間が長ければいいというものではありません。どれだけ集中した状態で行うかということが大切なのです。集中力のない状態で長時間(2~3時間)練習しても意味がありません。逆にマイナス効果になってしまいます。自分の集中力が続く範囲の集中で、最大限努力して、声を出す練習をしていきましょう。
時間の量ではなく、時間の質を高めていきましょう。
また声を使わない練習は無限にできます。声を出すことで満足するのではなく、あらゆる練習をしていきましょう。
のどは消耗品ですが、息吐きの練習をすることで、のどの負担がなく、体は声を出している時と同じ状態でトレーニングできます。のどの調子に関係なく、呼吸器官を鍛えられるのです。
 
 声を出すためには、基礎体力が大切です。有酸素運動、筋トレ等、普段から体力作りをしていきましょう。この基礎体力が、集中して練習するための支えとなります。
声を出して読むだけではなく、頭で理解していくことが大切です。セリフの裏に隠された意味を読み取ったり、内容を把握していくことで、より表現が豊かになってきます。
声を出すことだけにとらわれないで、あらゆる方面からアプローチして練習していきましょう。このような練習も含めれば、練習にやりすぎということはありません。