発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2454.吐く息を強くするトレーニングはありますか。

A.ロングトーンの訓練をおこないながらクレシェンドし大きくなったらデクレシェンドしながら終わるという訓練です。この訓練はmezza di voceという名前の訓練法です。
昔から声楽家の中では有名な訓練法です。
ただし、この訓練の際は息の流れとともに、支えもとても重要なので支えも気をつけながら訓練しましょう。
 ジュゼッペ・ディ・ルーカというテノール歌手は、「最初は声量一杯に練習してから一つ一つの音をソフトな声で、それから次には声を充分な強さにして、そして段々消えるようにmezza di voceで練習します」という言葉を残しています。
 ジンカ・ミラノフという女性歌手は、「mezza di voceとP(ピアノ)をうまくコントロールできないで、何でヴェルディのアリアが歌えるというのです。Pが上手く扱えなかったら高い音は全く使い物にならない」という言葉を残しています。(♭Σ)