A.ロングトーンの訓練をおこないながらクレシェンドし大きくなったらデクレシェンドしながら終わるという訓練です。この訓練はmezza di voceという名前の訓練法です。
昔から声楽家の中では有名な訓練法です。
ただし、この訓練の際は息の流れとともに、支えもとても重要なので支えも気をつけながら訓練しましょう。
ジュゼッペ・ディ・ルーカというテノール歌手は、「最初は声量一杯に練習してから一つ一つの音をソフトな声で、それから次には声を充分な強さにして、そして段々消えるようにmezza di voceで練習します」という言葉を残しています。
ジンカ・ミラノフという女性歌手は、「mezza di voceとP(ピアノ)をうまくコントロールできないで、何でヴェルディのアリアが歌えるというのです。Pが上手く扱えなかったら高い音は全く使い物にならない」という言葉を残しています。(♭Σ)