A.まずは、ブレスをたくさん取り込むことです。ブレスに余裕があることで、表現にも余裕が出てきます。息が足りないことで、思うような表現ができなくなってしまうことがあります。直接表現に出てくることはないのですが、この基本部分ができているのと、できていないのとでは、雲泥の差がでてきます。この基本を大切にしていきましょう。
「長いセリフ」だということで、読むことに必死になっていませんか。内容的にしっかり理解したうえで、余裕を持って、しゃべっていくことが大切です。何度も黙読して、理解度を上げていったり、自分なりの構成を作ったり、また覚えてしまうことも大切になります。理解が深まれば、深まるほど、表現力も上がってくるはずです。
そしてできるだけ、自分のことば、自分のしゃべり方に近づけていきましょう。自然になってくると、その分、気持ちも乗りやすくなり、表現もアップしてきます。普段、日常生活で話している時というのは、自然に「長いセリフ」を話せているはずです。「動機→思い→ことば」の流れが、無意識に自然にできているはずです。この流れをセリフの中でも、生かしていきましょう。
平坦さは、変化をつけることで、解消していきます。スピードの変化、トーンの変化、息の量の変化、ボリュームの変化、気持ちの変化。あらゆる変化を総動員し、工夫をして、表現をしていきましょう。