発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2631.実際に舞台などに立つとき、どのように自分の声をモニターしますか。スタジオに入るときや、録音のときなどヘッドフォンなどで大きめに声をリターンしないと歌えません。体に声の出し方が感覚として染み付いているのでしょうか。それとも、大音量で発声するのでモニターがなくても自分の声が分かるのでしょうか。

A.舞台で歌う時は、ホールに反響している自分の声と、通常歌っている時に感じる身体的感覚を頼りにします。
ホールの反響だけでは、ホールの大きさや、オーケストラ等の伴奏の音量に左右されて、自分のキャパシティ以上の声を出して、喉を傷める危険性があるからです。
また、スタジオ録音の時は、伴奏と自分の声のリターンのバランスを調整して、自分の声が聞こえるようにします。
ただ、この時も、通常歌っている時の身体的感覚を大切にします。耳はあくまでも2次的に使い、身体的感覚を一番大切にします。耳は、回りの音環境によって左右されてしまうからです。(♭Ξ)