発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2703.低音域の扱い方について、アドバイスください。

A.低音域というのは声楽家の場合、それぞれのパートによって音域が変わります。
ソプラノとアルトではまったく違うでしょうし、テノールとバスでも違うでしょう。同じソプラノでもドラマティコとコロラトゥーラでは違ってくると思います。
高い音域が得意な方に多い低音域が苦手という問題はテクニックでカヴァーできると考えています。
まず高い声を出す際に喉仏が上がって出していないかを確認されてほうがよいでしょう。こうなっているかたは低音域が苦手な方が比較的多いです。
喉が上がっている方は声区がチェンジされていないことが多く、チェンジがうまくできていると喉仏というのは基本的に下がっています。
喉が下がった状態であれば低音域でも無理せず咽喉がしっかりと鳴っているはずです。
この際、無理に下げようとしてはいけません。体の使い方をそれぞれのトレーナーに頂いたアドヴァイスをもとに正しく使っていけば喉は下がりやすくなっているはずです。
低音域は確かに難しいですが無理しないというコンセプトで体を使っていけば自然に生まれてくるのです。(♭Σ)