発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2700.顔の表情について、トレーニングすべきですか。

A.歌うときに頬骨を上げてといわれたり、笑顔でといわれたりしたことのある方は多いと思います。
最近私はこれらのことばに疑問が生まれてきています。
表情筋を上げてといわれるときの多くは響きが落ちていたり音色が暗かったりしたときにいわれますが、音色は明るくなっても響きそのものが上がったかといわれると疑問が残ります。又辛く悲しい場面で、声を遠くに飛ばさなければいけないときにも笑顔でいなければいけないのでしょうか?
基礎的な訓練では過度な顔の表情はいらないと思っています。
顔の表情をいわれすぎる生徒の中には体ではなく必死に顔を作ろうとする生徒までいます。これでは本末転倒ですし私は姿勢も表情も含め見た目に美しい状態であればよいと思っています。
生徒に大事なのは脱力です。顔の表情ばかり気にしていると顔が力んで不自然な顔になってしまいますよ。(♭Σ)