A.歌うときに頬骨を上げてといわれたり、笑顔でといわれたりしたことのある方は多いと思います。
最近私はこれらのことばに疑問が生まれてきています。
表情筋を上げてといわれるときの多くは響きが落ちていたり音色が暗かったりしたときにいわれますが、音色は明るくなっても響きそのものが上がったかといわれると疑問が残ります。又辛く悲しい場面で、声を遠くに飛ばさなければいけないときにも笑顔でいなければいけないのでしょうか?
基礎的な訓練では過度な顔の表情はいらないと思っています。
顔の表情をいわれすぎる生徒の中には体ではなく必死に顔を作ろうとする生徒までいます。これでは本末転倒ですし私は姿勢も表情も含め見た目に美しい状態であればよいと思っています。
生徒に大事なのは脱力です。顔の表情ばかり気にしていると顔が力んで不自然な顔になってしまいますよ。(♭Σ)