発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2876.なぜ、声の好不調があるのでしょうか。

A.喉は、皆さんが思っているよりもとてもデリケートなものだという自覚をもちましょう。少しでも声を重くしようと考えたり、日によって微妙な緊張感とバランス感覚が変わるだけで、声を出しやすくしたり出しにくくしたりするものです。なぜなら、声門閉鎖を行ってはじめて、息の量を一定に保つことができるからです。体の使いかたが同じことをやっていても、声門閉鎖が日によってうまくいっていないとやはり空気は漏れていくからです。そうなると、うまく発声するために声門閉鎖以外の方法で空気の圧縮を行おうという反応が起こったら、どんどん喉を閉める発声になっていくと思います。どんなプロでも、調子に多少の波があるのは、喉がとてもデリケートなものである理由が一番大きいと思います。(♭∀)