発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3200.「低音部になると声が上手く定まりません。どのようにしたらよいでしょうか? 」

A.声が定まり難い原因のひとつに、「声が拡散気味」であることが考えられます。       
どういう時に声が拡散するかといえば、口が必要以上に開いている・息を多く吐いてしまっている…などが挙げられ、また拡散ではありませんが、腹筋や横隔膜の支えがふらついたり、無い場合だと声が揺れて定まり難くなってしまいます。
低音部と高音部を出す際に、はっきりと区別した様に口の大きさを変える必要はないですが、全て同じ大きさの口では低音部・高音部どちらかに支障をきたすのは目に見えています。(例:高音部を出している口の状態そのままで低音部を出そうとすると、出し難い・フワフワする…などの声になる。)
音の高低に関わらず、口は「必要な分」だけ開いていればよい訳ですし、低音部の場合は、その音に焦点を合わせ(=狙いを定めて)、声を出す為のエネルギーを注ぐ。これが「集める」ということです。集めてあげることで低音部には変化が出てくると思います。 但し「集める」と「詰める」は決して違うものです。混同しないよう、気を付けて訓練していって下さい。