発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3348.高音で声がやせてしまいます。

A.高い音に関して、声のポジションを高くとよく言いますが、それによって支えを抜いてしまう人はとても多いと思います。胸の辺りで声を圧縮するような力を使わずに高いポジションで響かそうとすると、声が浅くなってしまい結果ダイナミックな高音は得られません。この、胸の中央の支えは、高音中音低音すべてにわたって抜いてはいけない力です。胸から下に蓄えられている空気を、少しずつ外に出していくという感覚をもっていれば、高いポジションと支えが両立すると思います。胸の支えは、一時的にうまくできても意識しないと忘れていくものです。また、支えが甘くなっても気づきづらい感覚でもあると思います。このことをしっかり理解したうえでマスケラに響き声を目指す、ということを忘れないことが重要です。(♭∀)