発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3479.外国人歌手と日本人歌手の差はどこにありますか。

A.日本人の歌唱の最大の欠陥は、やはり呼気圧が弱い事ではないかと思います。要するに、声帯の閉じる力が弱いので、呼気圧も弱くならざる負えません。なかなかスピリッツまでには到達していなく、非常に表面的な綺麗さをなぞっているように聴こえるのはこのためだと思います。特に高音域でそれは顕著に現れます(パッサージョから上の声)それに、音程がボケて聴こえます。それと比較して、やはり一流の外国人歌手は、音程の核を捉えています。ですから、心に刺さってくるのです。一流の発声は、呼気圧があり、体の中では抵抗がとても生まれているということです。これがないと、スリリングで鋭角的な、よい意味で金属的な高音域は生まれません。