発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3491.母音によって声が出しづらいことは悪いことでしょうか。

A.aeiou五個の母音のそれぞれが、響きの感覚として変わることはよいことです。ただし、声の深さが母音によって変わることはよいことではありません。母音によって声の支えが変わることは不自然に聴こえますし、レガートで歌えない声とはこのような声のことです。練習としては、母音との中間の音色をたくさん経過して母音を変えていく練習が効果的かと思います。これを行なうと、イとウという対極にある母音の音色と響き、支えを調整できるようになります。高音域では、それぞれの母音はかなり曖昧に発音されます。言い換えれば、曖昧に発音しないと喉にかかると思います。特に、高音域のアの母音は、声の状態によってイの要素を足したり、ウの要素を足したりして、常に喉にかからないように配慮する必要があります。