A.声に関するメカニズムは知識として知っておかなければならないですし、勉強することは必須です。しかし、知識を得るために知識の勉強をするわけではなく、実践できるようになるためのひとつのヒントとなる部分であることを忘れてはいけません。正しい知識を得たとしても、実践できなければ本末転倒です。学業で最高の大学、東京大学の野球部の練習は、各々が理論に基づいたとても考えられた練習法を採用しているらしいですが、やはり六大学野球の中ではなかなか勝てないことを考えてみましょう。実践力は、頭の良さだけでなく、そのほかに微妙な感覚などを知覚するセンスや才能も必要です。実践力があるかどうかは考えても仕方ないので、声を出して練習して、たくさんのよい声を聴いて、体で判ろうと努めるのみだと思います。