発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3606.声に奥行きがないといわれました。

A.体の外側を使えるようになると、より声に立体感が生まれてきます。人間の目は前の方のものしか見えないので、体の側面と背中側は感じにくい場所です。この目で見ることのできない部分こそ発声する上で非常に重要な部分です。声は前方の空間に向かって飛んでいく感覚になるといいですが、体の側面や後ろ側の肋骨を動かすことによって呼吸を更に深く取り込むことができます。前方ばかりに意識を持っていくと、声は前に向かって飛んでいきません。側面と背中を感じられるようにしましょう。イメージトレーニングを上手く使ってください。目を閉じて、自分が舞台の真ん中にいて上から見下ろしてみてください。肋骨が前後左右にまんべんなく広がって、息を吸った時に腰の辺りに広がりを感じた後胸にも少し息が入る感覚になります。その後口の中のフォームを形づくって発声する。声の出せないところではこのようなイメージトレーニングを繰り返し行なうといいです。(♭∀)