発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3607.発声を間違うことは必ずしも悪いことと思われないのですが。

A.発声に回り道は必要だと個人的には思います。正しい方法だけをピックアップして、最短距離を通っていい声にたどり着きたいとみな思うものですし、ある意味ではこうあるべきですが、そう簡単に問屋がおろしてくれないのが声の勉強だと思います。一時的に発声を間違ってしまい、声が出なくなった経験とは、すべてを否定する出来事ではなく、逆に、そこから得るものも大いにあります。このような方法では声が出なくなるということをわかることは、声が出るようになるための大きなヒントともとれるからです。大歌手の中にも、若い頃発声で幾度となく失敗を繰り返した歌手はたくさんいます。その失敗から、独自の成功の法則を見つけて、素晴らしい声を手にする人がほとんどであるとも感じます。(♭∀)