発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3727.吸気傾向が強い場合はどのように調整したらよいでしょうか。

A.多く見られるタイプの一つに、高音域で吸気傾向が強すぎて、声が後ろに行き過ぎるタイプがあるようです。私の経験では、上のBC以上のソプラクートでは吸気傾向にした方がハマりやすいですが、それ以前の音を吸気傾向にしてしまうと声が後ろに行き過ぎ、引っ込んで聴こえてしまいます(中低音は良い)。このタイプも微調整に難ありのタイプといえるかもしれません。何か一つの傾向に偏るきらいはよくないと思います。ピッチ(特にパッサッジョから上の音)と母音の変化に対応できる柔軟なスキルが必要で、一つのメソッドや形に拘っていては不具合が生じてしまう事をわかる必要があります。特に日本人は真面目だから一つの傾向にしがみついてしまうのでしょうかね。吸気傾向が強すぎる方は、呼気傾向をプラスしてみては如何と思います。(♭∀