発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3857.笑って息を吸うのメリットは?

A.笑顔で吸って笑顔で歌いはじめると、よいことがかなりあります。ひとつは下あごが柔らかくなるので、口の中に、また喉に、よい空間が生まれやすいです。また笑顔で吸うことで、音が目線の高さで歌いはじめやすいです。(また、上級者向けのアドヴァイスとして、笑って吸うことで舌が下がりすぎず、口の外に響きが逃げにくいです。)でも歌い始めたら、顔の筋肉に力を入れてまで笑顔をキープする必要はないです。声楽家のなかにはとてつもない笑顔で歌ってるひともいますが、それはベルカントでも何でもないです。そもそも何かをキープするのに力をいれることは、声楽にとって大敵だと思ってください。こういう吸い方で引き合いに出されるのがパヴァロッティで、高音の前に、歯を出して笑うようなフォームで吸って、そして歌い始め、そして高音を伸ばすときは別に笑ってません。(♭∀)