A.笑顔で吸って笑顔で歌いはじめると、よいことがかなりあります。ひとつは下あごが柔らかくなるので、口の中に、また喉に、よい空間が生まれやすいです。また笑顔で吸うことで、音が目線の高さで歌いはじめやすいです。(また、上級者向けのアドヴァイスとして、笑って吸うことで舌が下がりすぎず、口の外に響きが逃げにくいです。)でも歌い始めたら、顔の筋肉に力を入れてまで笑顔をキープする必要はないです。声楽家のなかにはとてつもない笑顔で歌ってるひともいますが、それはベルカントでも何でもないです。そもそも何かをキープするのに力をいれることは、声楽にとって大敵だと思ってください。こういう吸い方で引き合いに出されるのがパヴァロッティで、高音の前に、歯を出して笑うようなフォームで吸って、そして歌い始め、そして高音を伸ばすときは別に笑ってません。(♭∀)