発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3989.喉を開くとは、どういうこことでしょう。

.運動会の応援などで大きな声を張り上げた翌日、声が出にくくなった経験はありませんか?または、調子に乗って何時間もカラオケをした翌日とか…。そんな時は、喉を締め付けて声を出しているのです。喉が熱くなったり、違和感を覚えたり、引っかかったりする感じ、明らかに声帯をギュッと押し付けて、そこから無理に息を吐いているのです。そんなことをしたら薄い粘膜でできている声帯は腫れ上がり、傷がついてしまいます。

では、喉を開くにはどうしたらよいでしょうか?

欠伸が出る寸前、または出そうになった欠伸をかみ殺した時、口の中、喉の奥が大きく開いているでしょう?または、良い匂いのものをかいだ時、鼻の奥から喉にかけて、やはり大きく開いていると思います。軟口蓋が高く上に上がっている状態です。歌うときはこの状態を維持しておきます。口の中が広ければ広いほど、声は共鳴します。声は、肺に入った空気が気管をとおり、声帯を通過して出ます。息が声帯を通過する前に声を出すと喉を絞めたことになりますから、息が通過したことによって声帯が合わさり、そして声が出ることを実感してください。(♯Å)