発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4085.高音が出ないのですが、どうしたらよいですか?ちりめんビブラートで、音程も低いのです。

.楽譜を見てみると、決して高い音ではありません。声を聞いてみると、ガッチガチに喉で固めて、息も流れない状態で歌っていました。これでは出るはずがありません。

喉で支えてしまうから、ちりめんビブラートになるのです。音が低いのも、声を力で押し、胸式呼吸になっているからです。

とにかくまず初めは体の力を抜くことからです。下半身はしっかりさせなければいけませんが、上半身はこんにゃくのように柔らかくてよいのです。

そして、腹式呼吸を覚えます。立ち方、呼吸ができるようになったら、いよいよ発声です。

ため息の要領で息に声を乗せましょう。

小さい声です。決して大きな声はいりません。軽く軽く、息を吐きながら出すのです。息が声帯を通過することによって、声帯が振動して声が出るのですから、無理に自分から先に喉(声帯)を締め付ける必要は無いのです。首の後ろも力を抜いてリラックス。力が入ってしまう人は、首を左右に振りながら声を出してみましょう。

これらの基礎ができるようになったら、発声練習で徐々に高い方の音を出していきましょう。軽く当てるだけです。初めはうまくいかないかもしれませんが、いつの日か必ず出せるようになりますよ。

(♯Å)