発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4157.日本人で洋楽がうまくなるには(6)

A.単語の意味を知ることも大切ですが、まずはとにかく発音だと思います。私自身はイタリア語のものを多く歌うのですが、特に有声子音の処理で苦心しています。西洋の言葉には日本語の概念にない子音や母音があります。またアクセントなどの概念も西洋のことばとは違うと思います。単語の意味や文法などをテキストで学び、頭で理解するのは簡単です。しかし、実際に話したり歌ったりするには、からだで覚えなければなりません。本当はネイティブの歌手に習うのが一番なのでしょうが、これはなかなか難しいです。ですからことばのアクセントの処理の仕方や、歌詞のフレーズの作り方は西洋人の歌手がうたっている録音をたくさん聴いて真似するのもよいと思います。外国のことばを話したりするときにありがちなのは、ひとつひとつの単語のアクセントに固執するあまりに、文章としての流れが止まってしまうことです。もし英語の曲を歌いたいのであれば、英語を母国語とする人が朗読しているものも聞いてみてください。(♯Λ)