Ａ．洋楽がうまく歌えない様々な要因のひとつとして、歌詞が発声を邪魔をしているということがあげられます。多くの場合、音源を耳で聴いて音も歌詞もセットで覚えてしまうと思います。耳で覚える（コピーする）ことで起こりやすい点は、実は知らず知らずに歌詞の方により意識が向いてしまう、ということです。「この発音」をしながら「この音程」を歌うというアプローチになるのです。そうなると発音に縛られて口が開きにくくなるので、音域的には歌えるはずのフレーズも歌いにくい、声がしっかり出ない、といった感覚になるでしょう。そこを逆に、「この音程」を歌えるポジションで「この発音」を試みる、というアプローチに切り替えます。試しに、歌いにくいと感じる曲を「ア」や「Ma」（または歌いやすい母音）だけでしっかりとした声を出して歌ってみてください。声の聴こえ方も歌う感覚も変わるはずです。その後で、近い状態（ポジション）を保ちながら歌詞もつけて歌ってみます。是非、お試しください。(♯α)
