発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4305.肉体労働をしつつ、カラオケの先生についています。プロになれるでしょうか?

.そこそこのセミプロの人の方が、トレーナーをやらせたら自分のレベル近くに引き上げることは得意かもしれません。前に、松井選手の導師の「長嶋茂雄氏は、少年野球や高校野球の指導者には向かない、あるいはアマチュアの選手を伸ばすのは難しいでしょう」と述べたことがあります。

一流の選手は、ほぼ迷いなく、自分の仕事としてすべきことに打ち込んでいますが、そうでない人は、生計やその他、もろもろいろんな人生の悩みも抱えています。一流選手はもてるものですが、そうでない人は、結婚相手捜しも頭痛の種かもしれません。

これは、一例に過ぎません。しかし、プロの歌手にも当てはまることです。生涯という時間軸や生活全般という空間軸のなかに、これからプロとしてやっていけるかわからないものを位置づけるのは大変なことです。多分、それが明確にみえたら、しかも松井選手やイチロー選手のように、幼くしてみえたら、相対的にもプロになれる確率はずっと高まるでしょう。山崎まさよしさんは、その時期、自分の力がわかるように肉体労働に従事していたような話をしていました。確かに、歌は肉体労働の一つです。(♭π)