A.これは人によって感じ方が違うとおもいますが今現段階の私が感じている難しさといえば歌い手に器楽的な旋律を歌わせることでしょうか。例えば6重唱があったとします。
その中でテノールと1オクターブ違うだけの同じ旋律を歌わなければいけないことがあります。テノールがバンバン高い音で歌っている中1オクターブも低い音域を歌わなければいけないということに疑問すらわいてきます。唯でさえ6人の中の一人ですから音圧そのものがでかい中で低い音域を歌わされる。この感覚は今まで経験したことのないものなのでとても現在苦労しています。どんな録音をきいてもかすかにしか聞こえてこないので何の意味があるのだろうと考えたりもしますが、それでも少しでも声を飛ばせるように努力しています。
また主旋律を歌っていたかと思えばすぐにはもる部分に回ったり高い音と低い音をいったりきたりするなどヴェルディやプッチーニではありえないことが多々起こります。少しでも悪い発声にいくとモーツァルトはとても危険な作曲家だと私は認識しています。音楽大学なでは初心者にモーツァルトを最初に渡すことが多いのですがむしろある程度発声が安定してからやらせるものだとおもいます。(♭Σ)