発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4320.モーツァルトを歌いたいのですが

.これは人によって感じ方が違うとおもいますが今現段階の私が感じている難しさといえば歌い手に器楽的な旋律を歌わせることでしょうか。例えば6重唱があったとします。

その中でテノール1オクターブ違うだけの同じ旋律を歌わなければいけないことがあります。テノールがバンバン高い音で歌っている中1オクターブも低い音域を歌わなければいけないということに疑問すらわいてきます。唯でさえ6人の中の一人ですから音圧そのものがでかい中で低い音域を歌わされる。この感覚は今まで経験したことのないものなのでとても現在苦労しています。どんな録音をきいてもかすかにしか聞こえてこないので何の意味があるのだろうと考えたりもしますが、それでも少しでも声を飛ばせるように努力しています。

また主旋律を歌っていたかと思えばすぐにはもる部分に回ったり高い音と低い音をいったりきたりするなどヴェルディプッチーニではありえないことが多々起こります。少しでも悪い発声にいくとモーツァルトはとても危険な作曲家だと私は認識しています。音楽大学なでは初心者にモーツァルトを最初に渡すことが多いのですがむしろある程度発声が安定してからやらせるものだとおもいます。(♭Σ)