発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4514.リズムに感じないのはなぜですか。

A.リズムとは、時の流れを切りとる刻みです。
たとえば、音が鳴りっぱなしのなかにいると私たちは慣れて何も感じなくなります。
日本人は、一つの音の伸びた変化を楽しむようです。伸ばしたところほど歌われているように思うので、伸ばしがちです。その根底には、継承されたものを聴く人に対し表現することが中心です。
新しいものをインパクトをもって提示するところまで求められなかったという日本人の音声文化の弱さがあると思われます。これは、息だけの音で、声になっていないものを、大して出さないので聞きとらなくともすむためでしょう。
間があってこそ動きがわかるのですから、切りとったところであることをはっきりさせてこそ、音が意識されるのです。(♭θ)