発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4593.日本人と外国人とでは、コミュニケーションの取り方も違いますか。

A.例えば、日本人はお互いに話し合って進めていきますが、外国人は片方がまず自分の言いたいことをバッと相手にぶつけて、そのあとに他方の言いたいことを聞くという形となります。
日本では、あまり思ったことをズバッと言ってはいけないし、その場で反対してもいけないという雰囲気があります。つまり、私たちは曖昧な内容で、声のやりとりだけをしていると言えるでしょう。これをもって「日本人は対話能力に欠けている」という人もいます。しかし、言葉より高度な声のニュアンスでお互いの意図の探りあいをしている、あるいは言葉に出さないところで駆け引きをしているとも言えるでしょう。夫婦や親子間のように親密な間柄では、声のトーンで、相手の心の内がわかるでしょう。
村社会ともいえる日本では、ビジネス社会においても、まだまだ、本当の意味での交渉力や対話力は求められていなかったのではないでしょうか。(♭ё)