発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4830.声がこもりやすいのですが、どうしたらよいのでしょうか。(7)~(12)

A.声を出す時の口の形に注意してください。鏡を見てほしいのですが、まず普通に話してみてください、そして歌ってみてください。口の形が変わっていませんか?声がこもる原因として、下あごに必要以上に力が入っている可能性が考えられます。鏡で口の形が話しているときと同じになっているか確認し、また顎の下の柔らかいところに手を当て歌いだしたときに硬くなってないか確かめてみてください。始めは声が小さくなったり、かすれたりしてもかまわないので、とにかく力まずにできるところを探してみてください。この訓練をしているうちに段々と声はこもらなくなっていきます。 (♯Ж)

A.可能性としましては、舌根の力みが考えられます。動物で、声のこもっている鳴き声を聞いたことありますか?・・・あまりないことと思います。おそらく人間には、高度な心理と高度な言葉を持ち合わせてしまい、発声時の際に舌根・喉元・胸元に力みの入りやすい発声を持ち合わせてしまったと思います。
しかし、赤ちゃんの時はそうではありません。声のこもった赤ちゃんの鳴き声を聞いたことはないと思います。
舌根の力みを軽減する練習方法の一つに・・・舌根(舌の奥)から思いっきり舌を前に出しながら発声してみてください。たいがい発声時に舌を前に出し切れなかったり、声がしっかり出し切れないかと思います。・・・これは普段舌根を力ませながら発声しているからです。舌を奥から思いっきり出すことによって舌根が力まないようにする練習方法です。この練習で発声がスムーズにできるようになると、声がこもらず前に響いてくるはずです。この時の喉の奥の空間感覚と息の通り道、共鳴の感覚を普段の発声時にも応用すると、地味に地味に問題が解消されます。
他にも鼻腔にダイレクトに共鳴させるなどの練習方法があります(♭Д)

A.まず、言葉をはっきり発音しているでしょうか?
顔の筋肉、口の中の筋肉、舌の筋肉が使えていなければ、声はこもってしまいます。また、呼吸が浅く、発声時に子音が出ないとやはりはっきり聞こえてきません。リップロールや巻き舌の練習をすることをお薦めします。
顔の筋肉をほぐすのもよいでしょう。なるべく声を前にするように心がけます。吐いた息に声がのっかって前に広がっていく感じをイメージするとよいと思います。
50音を一つずつはっきりと丁寧に発音する練習もよいでしょう。
そして、テクニックとは別にもう一つ必要なのは、心を解放することです。自信がなかったり、心が沈んでいると言葉は口の中でもごもごしてしまいます。堂々と深い息で対象とする人やものに向かってはっきりと発声することです。 (♯Å)

A.まずは声がこもってしまう原因を考えてみましょう。原因を知ることはとても大事です。原因がわかれば、それを改善することで問題は解決します。
1.あまり口を動かさないで発声してしまう。歯を食いしばり、歯と歯を合わせたままで声を出している。
・鏡を見ながら、大あくびをしてみる。
・ゆっくり「ア・イ・ウ・エ・オ」大げさに(口の中に小さめのゆで卵が入っているイメージ)口を開けて発音してみる。
2.舌の動きが悪い。
・思い切り舌をベーっと出したり、引っ込めたりする。
・舌を出したまま、横に左右の口角まで動かす。
・1つずつゆっくり、舌を上あごにつけながら「ラ・リ・ル・レ・ロ」を発音する。
・1つずつゆっくり、舌を上の歯の裏側に付けながら「ナ・ニ・ヌ・ネ・ノ」と発音する。
3.唇を使う発音がきちんとできていない。
・1つずつゆっくり、唇を合わせながら、少し勢いを付けて「パッ・ピッ・プッ・ペッ・ポッ」を発音する。
最後に自信なさ気に声を出すことも声がこもってしまう要因になります。堂々とお腹から声を出すこともとても大切です。(♯μ)

A.声がこもりやすいということは、声帯がしっかりなっていない、そして口の中や鼻のなどの共鳴気管の広がりがないため、響かないということが考えられます。こもりやすい声をどうしたのかということもありますが、もしこもりを解消させたいとお考えであれば、この2点を改善させていく必要があります。まずやっていただきたいのは、鼻であまり呼吸しないという意識をもってみてください、イコール、口で息をしろということにはならないのですが、熱いじゃがいもを口に入れてしまって必死に冷まそうとするような動作をイメージすること。すると口の中にたくさんのスペースと空気が必要になると思います。口が小刻みに動き、冷まそうと呼吸するでしょう、その空気感や広がりを感じながら普段しゃべることをしてみて下さい、上げた2点の改善のきっかけになり、それだけで、体を使った発声の感覚がつかめると思いますよ!(♭Ч)

A.大きな声を出しているつもりなのに聞こえにくいと言われてしまう。はっきり発音しているつもりなのに聞き取りにくいと言われてしまう。自分にはよく聞こえているように感じるのに、何が起こっているのか分からなくなりますよね。
声がこもりやすい人の多くの原因は、「舌根の硬さ」にあると思います。舌に力が入り、舌根が高く盛り上がったような状態になっている、または舌を飲み込むように発声するため、声の通り道がふさがれた状態になってしまっています。
普段、大声を出す機会が少ない人、大声を出せる環境にない人、遠慮がちな人は、知らず知らず、内向的に声を出す癖がつき、結果、声が奥にこもりやすくなってしまうことが多いです。
解決策ですが、まず、喉を開けるようにしましょう。ブレスの練習だけでもよいと思うので、喉を絞めずに、息の通り道ができるようにしましょう。
喉の解放が感じられるようになったら、舌の先を上顎の真ん中につけたまま、あくびのように口の中を縦に広く開き、その状態をキープしたままブレスの練習をしてみましょう。
胸の深いところに息が入っていくのを感じられるようになったら、同じように舌をつけた状態で「エ」で発声練習をしてみましょう。その際、できる限り天井を高くキープするように心がけてください。
この方法で練習すると、次第に声が前に出てくると思います。慣れてきたら、舌をつけたまま「アエイオウ」の全ての母音を練習してみてください。
全ての母音で発音できるようになってくると、デコボコせず、聞き取りやすい声になると思います。(♭Я)