発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4823.声がこもりやすいのですが、どうしたらよいのでしょうか。(1)~(6)

A.声がこもりやすい人の特徴として、自分の身体(頭部や胸部・口の中など)に、声を響かせているということがよくあります。また、響かせているつもりはなくても、その声を無意識に聞いているため、周りの人にも同じように聞こえていると、かんちがいしてしまうのです。また、そのような、こもる声の聞こえかたが好きだったりもします。解決策としては、慣れればそれほどむずかしいことではないのですが、慣れて苦もなくあたりまえのようにできるまで、常に声を前に出すように意識し続けることです。また、日常的にハミングをすることも、少し助けになります。(♭Ξ)

A.どのような状態のこもっているのかを判断する必要があります。勉強過程や音域においてはこもらせたときの方がよい状態もあるからです。全部を前に出して開けっ放しの声にすることは決してよいことではありません。時にはこもってでも奥の響きを作る時期も必要だからです。その時その時で自分で判断せずにトレーナーに相談してみるとよいと思います。 (♭Σ)

A.前にとばすイメージをまずもつことが大事です。ポジションが低いと、あまり飛ばない声になってしまうかもしれません。息は深くから出しますが、軟口蓋を上げて歌うとよいです。軟口蓋を、あげるには、笑顔が不可欠です。頬骨が上がると、そこに響きますので、声が前に出るようになります。よく、あくびした口がよいとされていますが、それは軟口蓋が上がっているからです。また、上の歯の奥に、歯がもう一本入ったイメージで歌うと、声が前にでます。口の中が広くなっていることが、前のとんだ声になると思います。そして、腹式呼吸は不可欠です。(♯Ω)

A.声がこもりやすい原因の大きな要因としては、舌根や下あごの辺りなどが力んでしまって軟口蓋が下がってしまうことです。軟口蓋が下がってしまうと、鼻腔から上えの響きがなくなり声の響きそのものが制限されてしまうので、暗くてこもりやすい声になります。これを改善する練習方法のひとつは、皆さんもよくご存知のハミングです。最初は、響かせようとか思わずに、まずはリラックスを心がけて!大きな声もいりません。下あごの周りやら、首の後ろ、肩から背中にかけてほぐすように意識しながら、少し長めにハミングします。音の高さは中間ぐらいの音でかまいません。まずは、力を抜くことが大事。そして吐く息の流れが感じられるようになる事がこつです。それができるようになったら、ハミングからマ行の母音を使って声を出していきましょう。マ行は鼻に必ずかかる発音なので、オートマチックに声の響きが前にいきやすくなります。そして、口腔内の前辺りで発音するミの母音から始めるとよいでしょう。
(♯Δ)

A.声がこもりやすい方に共通するひとつの要因は、口の開け方がとても狭いということです。試しに「アー」と発しながら口を動かして形や開け方を変えていくと、母音アだけでも色々な発音になるのが分かります。これは誰が試してみても口を狭めたときは声がこもる状態に近づくということです。声がこもりやすい方は(当たり前のことですが)こもるような状態にしているからなのです。声がこもっている(と感じる)ときはほぼ、口の開け方が狭い=口の中の空間が少ない、と言えると思います。トレーニングとしては、口をしっかりと開けた状態で「アー」や「アエアオアー」と息だけで発音します(声は出しません)。このとき口の前に10cmほど離して手をかざし(手のひらを顔に向けて)、息が手に当たるのを感じながら行ってください。あくびをしたときに口に手を当てると手に息が当たるのとほぼ同じです。安定した息が吐けてきたら、同じ状態を保ちながら今度は声に出して発音します。これは他の発音を使っても大丈夫です。とにかく、開いた口を保ちながら息を吐く感覚に慣れることが近道です。(♯α)

A.こもりやすいのは、舌にむやみに力が入ってしまっていることも一因かと思われるので、舌根を下げ、喉を広くとって息を前に吐くようにしてみる。鼻にかからないように軟膏顎を上げる。口を広く使う。(♯Γ)